INDIAN Chief ポイント交換、ギャップ調整

   

今回の記事は最近入ったChiefの修理記録です。ビンテージをお乗りの皆様、明日は我が身ですので、是非とも参考にして頂き、ご自分のバイクもチェックしてみてください。では早速行ってみましょう。

まず今回お客様より頂いたご相談は、最近始動性が悪いとの事。ならばポイント周りか、はたまたバッテリーの電圧低下か…。ビンテージにはどちらも良くある原因の為、その辺から見てみることに。

なんと! 早速異常を発見! ディストリビューターローターが錆さびです。 車体のキレイさから言ってまず雨の日は乗らない方だと思いますから、恐らく保管場所の湿気でしょう。 オーナーに聞けば室内保管との事なので、雨風当たらなくても特に湿気の多いこの時期ならば油断大敵という事ですね。

そしてローターがダメならばその相手のデスビキャップの接点もダメでしょうという事で確認。 かなり摩耗してしまっています。 おそらく接触不良による異常なスパークが起きていて、接点を焼いてしまったのでしょう。 となると、ポイントも…

やはりダメですね。接点が焼けて妙な窪みが出来ています。 この3点を新品交換していきます。

デスビキャップに刺さっているプラグコードの接点もかなりの頻度で腐食が起きているのでもちろんチェックしていきます。 案の定ですね。

そして最後にポイントギャップの調整です。 接点に油分が着かないようタペットクリアランスとは別に、ポイント専用のシックネスゲージを用意しましょう。 写真に写っているインチ/ミリ両用の当店で愛用しているシックネスゲージは下記のオンラインショップから購入できますのでおススメです。

https://www.bratstyle.com/shop/%e3%82%b7%e3%83%83%e3%82%af%e3%83%8d%e3%82%b9%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%80%8032pcs/

そして完成。

冒頭でも書きましたが、今回の症状、ビンテージならばありがちです。 INDIANのマニュアルによれば、ポイントギャップや接点の点検は1000マイル毎にチェックすることと書いてあります。湿気の多い日本ではもっと頻繁に見ても良いでしょう。 絶滅危惧種の貴重なビンテージですから大事に乗って後世に残してあげましょう

BS.Mieda

                                       

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